Number ExBACK NUMBER
松坂もダルビッシュも届かない楽天・田中将大の“ある記録”…マー君が独占インタビューで明かした「エースの条件」
text by
寺島史彦(Number編集部)Fumihiko Terashima
photograph byRakuten Eagles
posted2021/03/18 17:01
キャンプ中、正捕手候補の太田と話す田中。太田は「一つ一つ試合でどう使うか意図を持って投げている」と語った
「あれだけ実績のある方なのに、喋りにくいオーラとか全然なくて。なんなら、田中さんからいろんな人に喋りかけますから。本当にすごいですよね」
春季キャンプで目立ったのが、熱心に若手と話し込む姿だった。身振り手振りを交えて助言を惜しまず、ピッチング予定がない日でさえも、ブルペンに現れて後輩のピッチングを見つめていたという。石井一久監督もまた、今号のインタビューで田中とのコミュニケーションが若手に与える好影響について大きな期待を寄せている。
「選手にとっては彼からもらった言葉には、特別なものを感じると思います。楽天でずっとやってきて24連勝して日本一になり、メジャーにいって、向こうの一流バッターと対戦して、そこから再び楽天に帰ってきた。田中がしっかりした背景を築いてきたことで、彼の言葉にはもう1個、プラスアルファが作用すると思うんです」
そのうえで、石井監督はこうも語った。
「彼には結果を見せて欲しい」
すでに3月27日、開幕第2戦での先発が決定している。田中にとっては2013年11月3日、東北に歓喜をもたらした、あの日本シリーズ第7戦以来となる仙台のマウンド。誰よりもチームに勝利をもたらしてきたエースの開幕は、もうすぐそこだ。
3月18日発売のNumber1023号「エースを生きる。~田中将大とパ・リーグ熱投伝説~」では、田中将大独占インタビュー「現実離れを追い求めて」を掲載しています。さらに今季イーグルスに揃った最強投手陣、涌井秀章、岸孝之、則本昂大、松井裕樹の単独インタビューは必読です。石井一久新監督の単独インタビューも。是非ご覧ください。