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松坂もダルビッシュも届かない楽天・田中将大の“ある記録”…マー君が独占インタビューで明かした「エースの条件」
posted2021/03/18 17:01
text by
寺島史彦(Number編集部)Fumihiko Terashima
photograph by
Rakuten Eagles
田中将大はチームに勝利をもたらすピッチャーだ。
24勝0敗の成績を挙げた2013年はもちろん、プロ2年目と、メジャーがコロナ禍で短縮シーズンとなった昨季を除き、すべて2桁勝利を挙げてきた。
特に2009~13年は5年連続でイーグルスの勝ち頭となっている。この数字は、昭和、平成、令和と、各球団を象徴する大エースが鎬を削ってきたパ・リーグにあって、稲尾和久(7年連続)、鈴木啓示(6年連続、2度)、山田久志(6年連続)という、大投手に次ぐものだ。平成を代表するエースであるダルビッシュ有(4年連続)も松坂大輔(3年連続)も「5年」には届かなかった。
独占インタビューで明かした「エースの条件」
田中はヤンキースでも14年、16年に勝ち頭となり、15年、17年、18年、20年はチーム2位の勝ち星を挙げている。メジャーにおいても、誰もが認めるエースとなった男が今季、イーグルスに帰ってきた。Number1023号「エースを生きる。」で実現したインタビューではその「エース像」をこう明かしてくれた。
「エースと呼ばれる人には、チームの中心にあって引っ張っていこうという気持ちが必要だし、そこが一番大事だと思います。でもエースという存在は、周りが作り上げて、周りが評価して、初めてできあがるものだと思うんです。どういう立場であれ、何を言われようが、自分はチームの中心選手だという気持ちを持って、これだ、という立ち居振る舞いをチームメイトに見せていかなければならない」
松井裕樹「喋りにくいオーラとか全然ない」
では、チームメイトは田中の「立ち居振る舞い」をどう見ているのか。今号ではリーグ屈指の陣容となったイーグルスの投手陣にインタビューを重ねているが、中でも田中を師と慕う松井裕樹はこう話している。