松岡修造のパラリンピック一直線!BACK NUMBER
「緊張する感覚がわからない」松岡修造も驚く、パラ射撃の新星・水田光夏の規格外のメンタル
posted2021/03/07 06:02
text by
松岡修造Shuzo Matsuoka
photograph by
Yuki Suenaga
目下、日本のパラ射撃界のトップクラスにいる水田光夏選手には、ちょっとやそっとでは動じない度胸の良さがある。たとえ大事な試合でも「緊張しない」と豪語する水田選手。そんな彼女を19歳のときから指導する鳥居健コーチは教え子の強さをどう見ているのだろう?
さまざまな場面でつい力が入ってしまうのが悩みの松岡修造さんは、鳥居コーチと水田選手の話を聞くに連れ、その規格外のメンタルに驚きを隠せない様子だ。(全4回の3回目/#1、#2へ)
#2 「昨日までのこともすぐ忘れる」難病発症の経緯さえも忘れちゃう水田光夏に修造が思わずツッコむ より続く
「アスリート感があまりないです」(松岡)
松岡:体験会でビームライフルに触れたのが17歳(2014年)のときで、エアライフルを始めたのはいつですか?
水田:19歳(2016年)になってすぐです。銃の所持許可申請は18歳にならないとできないので、19歳になる少し前に所持許可がおりて本格的にエアライフルを始めました。
松岡:たった4年前の話なんですね。東京パラリンピックの日本代表に決まったのはいつ?
水田:2019年10月の世界選手権で内定をもらいました。
松岡:本格的に競技を始めて約3年でパラリンピックの日本代表になるなんて、すごいじゃないですか。あのー、僕が一番感じていることを言ってもいいですか?
水田:はい。
松岡:光夏さん、アスリート感があまりないです。
水田:あー、ないですね。