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「昨日までのこともすぐ忘れる」難病発症の経緯さえも忘れちゃう水田光夏に修造が思わずツッコむ

posted2021/03/07 06:01

 
「昨日までのこともすぐ忘れる」難病発症の経緯さえも忘れちゃう水田光夏に修造が思わずツッコむ<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

中2の春に突然発症した水田光夏選手だが、弱音を吐いたことは一度もないという

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松岡修造

松岡修造Shuzo Matsuoka

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Yuki Suenaga

 パラスポーツの体験会で運命的な出会いを果たした鳥居健コーチのもと、水田光夏選手の競技歴は5年目を迎えた。その水田選手の前で初めてビームライフルに挑戦した松岡修造さんは、射撃の感覚とその面白さに触れた上で、待望の2020年東京パラリンピックが1年延期になったことを水田選手がどう受け止めているのか。そして、延期期間にも症状が進行していく「シャルコー・マリー・トゥース病」とどう向き合っているのかにも触れた。

 本来ならばデリケートな話題なだけに気を遣うところだが、水田選手の競技生活をアシスタントとしてサポートする母・光美さんが加わったことで、インタビューは予想外の展開に。根っから明るい性格の母と芯は強いがあっけらかんとした娘の衝撃発言連発で賑やかな雰囲気に包まれた。(全4回の2回目/#1#3へ)

#1 わずか3年で東京パラリンピック代表!パラ射撃界のニューヒロイン・水田光夏に松岡修造がほめられる より続く

東京パラリンピック延期で「さらに練習を積める」

松岡:光夏さん、東京パラリンピックの日本代表内定、おめでとうございます。

水田:ありがとうございます。開催が1年延びたので、大会本番まで競技力を維持していることが条件ですけどね。

松岡:これはいろいろなアスリートに聞いているのですが、光夏さんは東京パラリンピックが1年延期になったと聞いたとき、どんな気持ちになりましたか?

水田:「あ、そうなのか」という感じでした。出場の年齢制限があるわけじゃないし、私は競技を始めてまだ数年なので、1年後に向けてさらに練習を積めるなというのが正直な気持ちでした。

松岡:あと1年あれば間違いなく上達するという感覚はよく分かります。光夏さんは競技歴が浅いので延期になったことで、よりチャンスが増えたという捉え方ですね。その一方で病気のことがあると、コロナ禍で気をつけなければならないことも出てくると思いますが、そのあたりはどうでしょう?

水田:(病気の特性上)呼吸器への影響もあるので、コロナにかかった場合の重症化リスクはかなりあるとお医者さんから聞いています。ただ平日の練習は感染予防対策が厳重なナショナル・トレーニングセンター(NTC)でできていて、自宅からは車でドア・トゥ・ドアなので移動の際の不安も少ないです。

【次ページ】 「彼女の強さに助けられ成長させてもらった」(母)

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