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「カマダが骨折したかも…」クリスタルパレス監督も怒った鎌田大地“危険タックル”騒動のウラで…「彼は頭が良い、本当にスゴい」三笘薫がホメた鎌田の現在地
posted2024/09/26 17:10
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph by
Getty Images
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<英2部QPRとのリーグ杯3回戦(9月17日)のあと、取材に応じた鎌田大地。そこで「今までと違うようなやり方でやらないとダメだ」と語った。さらに記者の質問に答えた。>
(記者:3−4−2−1の6番の位置で出場しましたが、手応えは?)
「6番の方がやっぱりボールに触れる回数も多いし、ボールを奪ったりとか、そういうこともしやすい。6番の方がすごくやりやすいし、後ろから出ていく方が、得点チャンスも増えてくると思います。後ろでやる方が感触は良いですね。
特に今日は(パスセンスに長ける)アダム・ウォートンが出てなかった。彼のような選手がいないと、自分がトップ下で出てもボールに触れないことがある。だから僕としては6番の方がすごくやりやすい」
鎌田は“何を変えた”のか?
鎌田は自身のプレーについて「相手DFを背負いながらプレーするタイプではない。ワンタッチなど少ないタッチでパスを回し、良いポジションに入って、良いところで受けて──というようなことをやりたい」と話す。
3−4−2−1の攻撃的MFで出場しても、前監督のカラーの影響により良いタイミングでパスが出てこない。それなら後方に位置する守備的MFとして出場し、ボールに触りながらチャンスに絡んでいく方がやりやすい。鎌田はそう考えているのだ。
今のところ、グラスナー監督の考えも同じようだ。折しも、クリスタルパレスには夏の移籍期間最終日の8月30日にアーセナルからエディ・ヌケティアが加入した。決定力の高いストライカーで、グラスナー監督はこの25歳FWを攻撃的MFのポジションで起用している。
前線の編成は、「CFのマテタ」と「攻撃的MFのエゼ&ヌケティア」。そして、彼らの背後に控えるのが鎌田となる。サムライ戦士は後方からチャンスに絡み、守備に時間を割く形になる。
そこで、冒頭に記したマンチェスター・U戦での鎌田の献身的な守備につながる。「今までと少し違うやり方でやらないなとダメだなって思ってます」と話していたとおり、球際での激しいディフェンスは、新天地クリスタルパレスのスタイルに順応しようとする気持ちの表れだった。
三笘薫がホメた「頭が良い選手」
もちろん今の布陣が、グラスナー監督が目指す最終形というわけではないだろう。試合を重ねるにつれ、鎌田のプレー位置や役割も変わってくるに違いない。鎌田は言う。