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長谷部誠が機能美を加え、鎌田大地が攻撃の軸に…フランクフルト復調、CL出場が夢じゃないワケ
text by
中野吉之伴Kichinosuke Nakano
photograph byGetty Images
posted2021/02/10 11:00
今やブンデス上位常連となった感のあるフランクフルト。鎌田大地と長谷部誠も貢献中だ
現在、2得点6アシスト。シーズン前に目標としていた合わせて「15」も射程に入る。だが、それはあくまでも通過点。鎌田自身も、そしてフランクフルトも貪欲にさらに上を目指すことができる。
2020年9月、契約延長したときの記者会見を思い出す。“次のステップはチャンピオンズリーグに出場するクラブへの移籍?”と質問されると、鎌田は静かにでもはっきりとした声でこう答えていた。
「そういう話が来たときにまた考えますけど、できれば、フランクフルトで出られるのがいいなと思っています」
ファンは「ひょっとしたら」の夢を見始めている
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あのとき、彼の言葉を信じた人はどれだけいただろうか。
フランクフルトがチャンピオンズリーグ?
だが現在、ファンは「ひょっとしたら」の夢を見始めている。まだまだ道のりは長い。ライバルチームも必死だ。残り試合ずっと好パフォーマンスを持続できるかもわからない。それでも今のフランクフルトは、その壁さえ乗り越えてしまうのではないかという期待を抱かせてくれる。
あり得ない? そうかもしれない。でも、サッカーの世界に絶対はない。