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田中将大と斎藤佑樹は何が違うのか 2度目の投げ合いで見えた“エースの差”とは?
text by
田口元義Genki Taguchi
photograph bySANKEI SHINBUN
posted2021/01/29 06:00
高校時代からの“ライバル”田中(左)と斎藤(写真は2011年の初対決時)
“球界のエース”という見えない重圧。
「最初の1勝は苦労するんだ」
星野仙一監督はそう言った。
それはきっと、単なる先発投手としてではなく、チームを、球界を代表するエースという看板を背負う難しさを表したのだろう。
難産の末に手にした1勝。さらには、周囲からライバル視されている斎藤から勝ち取った勝利で、田中はいつもの田中に戻った。
チームメイトだった岩隈をはじめ、ダルビッシュ有、和田毅らが海を渡り、球界を背負うような絶対エースの空洞化が囁かれるなか、田中の肩にのしかかる重圧は計り知れない。
だが、この一戦で苦しみながらもエースとしての責務を果たした田中なら、これからもその座をしっかりと保持してくれるはずだ。