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京成杯優勝のグラティアスがルメールのクラシック戦線パートナーに? 「フラフラしたけど楽勝でした」

posted2021/01/20 17:00

 
京成杯優勝のグラティアスがルメールのクラシック戦線パートナーに? 「フラフラしたけど楽勝でした」<Number Web> photograph by Satoshi Hiramastsu

1月17日の京成杯を制したグラティアス。ルメール騎手の信頼も勝ちえた

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平松さとし

平松さとしSatoshi Hiramatsu

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Satoshi Hiramastsu

 1月17日、中山競馬場で行われた京成杯(GIII、芝2000メートル)を制したのはグラティアス(牡3歳、美浦・加藤征弘厩舎)。手綱を取ったのはクリストフ・ルメール騎手だった。

 2019年に阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)を勝ち、2歳女王に輝いたレシステンシアの半弟というグラティアス。昨年10月24日、東京競馬場、芝2000メートルの新馬戦でデビューした。

新馬戦で強い競馬ぶりを見せていたグラティアス

 新馬戦は稍重という馬場状態の上、前半1000メートルの通過ラップが66秒1というスローペースだったことから勝ち時計は2分06秒2と平凡なものに終わった。しかし、同馬は上がりの3ハロンを34秒2でまとめ、単勝1.9倍の圧倒的1番人気に応え優勝してみせた。

 その競馬ぶりも印象的だった。好スタートからハナに立ち、直線で1度はかわされるか?! というシーンがありながらもラスト1ハロンで一気に突き放す強い形。この新馬戦での走りもあって京成杯ではキャリア1戦ながらも単勝3.1倍で1番人気に支持されたのだった。

 2番人気に推されたのは同じ関東馬のタイムトゥヘヴン(牡3歳、美浦・戸田博文厩舎)だ。母が2006年に桜花賞を制したキストゥヘヴンで父ロードカナロアという良血のこの馬は、デビューから初勝利を挙げるのに3戦を要した。しかし、中山競馬場芝2000メートルのという未勝利戦でついに素質を開花。ほぼ持ったまま2着に8馬身の差をつけて楽勝。京成杯は当時と全く同じ舞台設定という事もあり、単勝4.5倍の2番人気に推された。

【次ページ】 タイムトゥヘヴンが内を開けて走ったのと対照的に

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