酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
戦力段違いのソフトバンクに死角があるとすれば…エース千賀滉大の“酷使度”ぐらい?【記録で振り返り】
posted2021/01/20 17:03
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph by
Nanae Suzuki
2020年の福岡ソフトバンクホークスは、せんじ詰めれば10月に尽きる。この月に歴史的快進撃を見せたことで、圧勝でリーグを制した。そして日本シリーズも。10月に何があったのだろうか?
<2020年チーム成績>
73勝42敗5分 勝率.635(1位)
打率.249(2位タイ)本塁打126本(1位)500打点(2位)99盗塁(1位)
防御率2.92(1位)33セーブ(3位)120ホールド(1位)83被本塁打(1位)
<9月末時点のパ・リーグの順位表>
1 ソフトバンク 88試48勝36敗4分 率.571 差--
2 ロッテ 88試49勝37敗2分 率.570 差0.0
3 楽天 88試43勝42敗3分 率.506 差5.5
4 西武 86試40勝44敗2分 率.476 差8.0
5 日本ハム 88試40勝45敗3分 率.471 差8.5
6 オリックス 88試33勝49敗6分 率.402 差10.5
昨年9月末の時点では30数試合を残した時点で、ソフトバンクと2位ロッテはゲーム差なしの大接戦だった。セ・リーグはすでに巨人にマジックが点灯していたからセは圧勝、パはデッドヒートという見方が定着していた。それがわずか1カ月で激変したのだ。
10月だけで18もの勝ち越しをマーク
<10月だけのパ・リーグ勝敗>
1ソフトバンク 27試22勝4敗1分 率.846
2西 武 26試14勝11敗1分 率.560
3日ハム 26試11勝13敗2分 率.458
4楽 天 26試10勝13敗3分 率.435
5オリックス 26試9勝16敗1分 率.360
6ロッテ 25試8勝17敗0分 率.320
ソフトバンクは1カ月で18もの勝ち越し、2位のロッテが主力に新型コロナ陽性者が出て戦力が大幅ダウンするのを横目に、その差を一気に広げ最終的には1位ソフトバンクと2位ロッテのゲーム差は14まで広がった。