JリーグPRESSBACK NUMBER
【父の教え】中村憲剛の心に3つの家訓「感謝・感激・感動」 天皇杯優勝で引退、漫画超えのエンディング
text by
いしかわごうGo Ishikawa
photograph byYUTAKA/AFLO SPORT
posted2021/01/05 11:04
出場こそなかったが、中村憲剛は現役ラストゲームを天皇杯優勝という形で締めくくった
なんでもない大学生がプロになり、感謝の気持ちで走り続けた18年間。奇跡のような物語のラストシーンを迎えた主人公は、こうして愛着のある背番号14とスパイクを脱いだ。
そしてここからは、次の物語を紡いでいく日々が始まっていくのだろう。
「自分は止まるけど、周りはどんどん進んでいく。それを見て寂しさも感じると思いますが、自分は自分でまた新しい道が拓けていく。この18年全力でやってきたように、次のステージも全力で頑張りたいと思います」
クラブも進んでいくが、自分もまた進んでいく。笑みを浮かべて話すその表情に、迷いは何も見当たらなかった。そして最後の会見で添えたのも、やっぱりこの言葉だった。
「感謝しかないサッカー人生でした」
感謝し、感激し、感動する。選手としての物語を終え、中村憲剛は次の新たな物語を歩み始めていく。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。