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不遇の久保建英“3戦連続出番なし” それでもエメリが評価した「久保だからできる仕事」とは?
text by
中西哲生+戸塚啓Tetsuo Nakanishi + Kei Totsuka
photograph byGetty Images
posted2020/12/30 17:11
開幕からここまラ・リーガでは13試合出場で、得点、アシストともに記録していない久保建英
ゴールを直接狙える位置でのFKが少ない
セビージャ戦のビジャレアルを観ていて、もう1つ気になったことがあります。ゴールを直接狙える位置でのFKが少ない。言い方を変えれば、ペナルティエリアの周辺でファウルを誘うプレーが少ないということです。
久保はファウルを獲れる選手です。マジョルカでプレーした昨シーズンは、被ファウル率がリーグの上位でした。ビジャレアルでも同じようなプレーを見せていて、プレータイムの短い試合でも確実にファウルを獲っています。
さらに言えば、ゴールライン近くまで侵入してCKを獲得するプレーも、短いプレー時間のなかで見せてきました。得点のきっかけになるプレーができていることは、もっと評価されていいのではないでしょうか。
昨シーズンも先発に定着できない時期はあった
個人的に観てみたいのは、インサイドハーフでの起用です。守備への不安を指摘する声があるかもしれませんが、追いかける展開のオプションとしては有効な一手になるはずです。
最終的に強いインパクトを残した昨シーズンも、先発に定着できない時期はありました。ピッチの内外で自らと向き合っているいまこの時間が、久保建英という選手をさらに成長させていくはずです。