2月で30歳「やっぱり……優勝したい」

――2月4日の誕生日を迎えると杉谷選手も30歳です。

杉谷　プロ選手になった頃はまさか自分がこんなに長くプレーできると思っていませんでした。ただ、ここまで来たからには、やっぱり（日本一に輝いた）2016年のような喜びをもう一度味わいたいという気持ちも強いので……優勝したいですよね。シーズン通して勝ちきって、その中の輪のなかに中心選手としていられたら一番うれしい。それが今の一番の目標です。残りあと何年野球できるか分からないですけど、年齢は関係なく、一瞬、一瞬悔いなく、自分のしたい野球を、楽しい野球をグラウンド上で全力で表現できたらいいなと思ってます。

新シーズンで目指すのは2016年の再現　©︎Kyodo News

――プロ13年目。チームにおける立ち位置も少しずつ変化していると思います。

杉谷　栗山監督は自分が若い頃からお世話になっていますし、吉村（浩）さんにはドラフトで取っていただきましたが、期待されながらなかなか表に出ず、芽が出ていないので……。1年間かけてまたいろいろなアピールをしていきたいと思っています。“あれをやってくれ、これをやってくれ”と言われても、それをすべてできるように。

――シーズンをフルに出場し、レギュラーとしてチームに貢献したい思いも強いですよね。

杉谷　最低な時のパフォーマンスが本当に悪いんでね。最高値をあげるより、まずは最低値を上げるように。年間通して波のないような成績を上げられれば、必然と出番は増えていくのかなと思います。やっぱりフルで出たいし、とにかく勝ちたい。自分が何かアクションを起こして勝てればいいですし、それが点にもつながればいいし、もちろん守り切って勝つのでもいいですし……本当にとにかく勝ちたい。

　2020年は心の残りというか、やり残したことがあったなと感じる部分が多かったので、今年はシーズンがすべて終了した時に、“良かったな”と満足感や充実感を味わえるよう勝ちにこだわっていきます。

「心残り」を2021年に晴らすことを誓った　©︎Nanae Suzuki

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