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<選手権は1、2年生に注目?>高2でJ1湘南内定・鈴木淳之介がライバル視する青森山田の10番とは 

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安藤隆人

安藤隆人Takahito Ando

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photograph byTeikyo University Kani High School

posted2020/12/30 11:03

<選手権は1、2年生に注目?>高2でJ1湘南内定・鈴木淳之介がライバル視する青森山田の10番とは<Number Web> photograph by Teikyo University Kani High School

ベルマーレのユニフォームを着て写真に収まるMF鈴木淳之介(帝京大可児高校2年)

帝京長岡、昌平、神村は逸材の宝庫

 最後に、その他で注目に値する1、2年生をピックアップしていく。

 まず、帝京長岡高校に注目したい。昨季3人のJリーガーを輩出したことで、(FW晴山岬→町田ゼルビア、MF谷内田哲平→京都サンガ、DF吉田晴稀→愛媛FC)1、2年生が主体の若いチームとなった印象だが、下級生のタレント力もすさまじい。1年生守護神・佐藤安悟(182cm)は長い手足と落ち着いたステップワークが光り、体格的にもまだまだ伸びしろが多い。さらに同じ1年生に技巧派MFの廣井蘭人と守備力の高い左サイドバック桑原航太と、複数のポジションをこなせるユーティリティー性を持つ選手がそろう。来季以降も期待が持てる好チームだ。

 Jリーグ内定者を4人(MF須藤直輝、小川優介→鹿島アントラーズ、FW小見洋太→アルビレックス新潟、MF柴圭汰→福島ユナイテッドFC)を抱える昌平高校も、1、2年生に強烈なタレントを擁する。2年生には身長187cmの大型GK西村遥己、ビルドアップに秀でる右サイドバックの本間温士、アタッキングサードで存在感を放つMF平原隆暉と多士済々。1年生にも技術とボール奪取力に秀でたMF荒井悠汰や、西村と守護神の座を争う上林真斗(186cm)らをそろえるなど、盤石の布陣で選手権に臨む。

 また、今大会注目の“1年生コンビ”を擁するのが神村学園だ。U-16日本代表でも主軸を担うMF大迫塁とFW福田師王は早くも複数のJクラブが具体的にアクションを起こしているほどのタレント。柴崎岳を彷彿させる空間把握能力とパスセンスが魅力の大迫に対し、福田は今年に入ってから急激な成長曲線を描くストライカー。176cmと大柄ではないが、驚異の跳躍力を持ち、空中で止まっているかのような滞空時間の長いヘッドは圧巻。「今年はポストプレーを磨いて、周りの能力を引き出せるように意識をしている」とプレーの精度を上げている。

 その他の注目選手は以下の通り。

DF島崎勝也(矢板中央高校2年)
188cmの高さを持つCB。空中戦の強さはもちろんのこと、ロングキックの精度も光る。
DF松村晟怜(帝京長岡高校2年)
足元の技術と戦術眼に秀いるCB。最終ラインから長短のキックで攻撃の起点にもなる。
DF増田七翔(藤枝明誠高校2年)
縦パスとクロスの精度が高い左SB。180cmの高さとカバーリングスピードもあり、CBも兼務。
MF島野怜(仙台育英高校2年)
迫力満点のエアバトルと、奪ってからの運びやミドルシュートにも秀でる184cm大型ボランチ。
FW立石宗悟(桐蔭学園高校2年)
技術だけでなく、思い切りの良さが売りの点取り屋。一瞬のマークのズレを巧みに突く。
FW木原励(京都橘高校2年)
パサーにもフィニッシャーにもなれる変幻自在のストライカー。ゴール前でのアイデアが豊富。

 来年度には100回を迎える全国高校サッカー選手権。意義を噛みしめながら、高校生たちの熱き戦いに目を向けたい。

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