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巨人・原監督が坂本勇人に「ひとムチ入れなきゃ」 打倒ソフトバンクへ主将に求められることとは 

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鷲田康

鷲田康Yasushi Washida

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posted2021/01/01 17:05

巨人・原監督が坂本勇人に「ひとムチ入れなきゃ」 打倒ソフトバンクへ主将に求められることとは<Number Web> photograph by Naoya Sanuki

2020年日本シリーズ第3戦、試合前の坂本勇人。セ・リーグ3連覇、打倒ソフトバンクへ主将にかかる期待は大きい

日本シリーズ6回中5回は結果を残せていない

 実は坂本の日本シリーズでの芳しくない成績は、ソフトバンクの前に苦杯を舐めたこの2年だけではない。日本シリーズになるとレギュラーシーズンとは別の選手のようになって、なかなか結果が残せていないのである。

 昨年まで6度の出場で日本シリーズ通算打率が3割を越えたのは2012年の日本ハムとの1回だけ。そしてその他の5回はむしろ惨憺たる結果となっている。

 昨年を含めたシリーズの成績を列挙してみると――。

 08年 ●巨人(3勝4敗)西武○  7試合 18打数―3安打(二塁打、本塁打各1)2打点 打率.167 OPS.550

 09年 ○巨人(4勝2敗)日本ハム● 6試合 21―4(二塁打2) 2打点 .190 .606

 12年 ○巨人(4勝2敗)日本ハム● 6試合 25―9(二塁打2) 3打点 .360 .810

 13年 ●巨人(3勝4敗)楽天○ 7試合 25―5(二塁打2) 0打点 .200 .539

 19年 ●巨人(0勝4敗)ソフトバンク○ 4試合 13―1 0打点 .077 .371

 20年 ●巨人(0勝4敗)ソフトバンク○ 4試合 14―3(二塁打1) 1打点 .214 .599

そんな坂本に正月早々に檄が飛んだ

 過去6度のシリーズ出場でチームが日本一となったのは09年と12年の2回だけ。そのうち12年の日本シリーズでは全6試合に「3番、ショート」で先発して、2本の二塁打を含む9安打を放って、チームの3年ぶりの日本一に貢献している。

 ただ、シリーズで活躍らしい活躍をしたのはこの年だけ。シリーズOPSが.800を超えたのも12年のみで、他の5回は09年の.606を最高に19年には.371と“並以下”の選手の数字しか残せていないのである。

 結果としてシリーズ通算成績は34試合で116打数25安打の8打点で通算打率は.216。特にこの2年は27打数4安打で長打が二塁打1本だけという惨憺たる内容だ。

 この数字が坂本の日本シリーズの全てを物語っている。

 そんな坂本に正月早々に檄が飛んだ。

【次ページ】 原監督「ここからひとムチ入れなきゃいけない」

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