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西田有志が明かした世界ユースでの挫折…早稲田大4年宮浦健人との“再会”に「競争が過激になることは楽しみ」
text by
米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph byNaoki Nishimura/AFLO SPORT
posted2021/01/03 11:01
西田が所属するジェイテクトは、12月20日に行われた天皇杯決勝戦でパナソニックを破り優勝を果たした
ジェイテクトで再び始まる争い
その宮浦は、大学卒業後、ジェイテクトに入団する。追いかける立場になった西田との、ポジション争いに挑むことになる。宮浦は、口数が少なく物静かで、西田とは真逆の性格だが、胸の内で静かに闘志を燃やす。
「西田は、高卒でVリーグという道を選んで、実際にこうやって結果を残しているんで、西田にとってはそれが正解だったと思う。でも自分が大学に行って成長できなかったかというと、全然そうじゃない。もしも自分が高校からVリーグのチームに行けていたとしても、体もヒョロヒョロだったし、つぶれていたんじゃないかなと思います。大学で体に対する意識が変わったからこそ、まだまだですけど、ここまでこれたと思うので、自分の場合は大学に進んでよかった。今は西田のほうが活躍しているので、自分は頑張って追いつけるようにやっていきたいと思います」
迎え撃つ西田も気合十分だ。
「チーム練習で対戦するとなった時には、僕は負ける気はないですし、やっぱり練習からしっかり闘争心を持ってやることが、試合につながると思います。日頃の練習から(競争が)もっと過激になるということは僕にとってもすごくうれしいことだし、楽しみでしかない。大学とはまた違うっていうところを、しっかりと自分が証明できるように、と思いますね。負けん気を忘れないように頑張ります」
宮浦は内定選手として2月からジェイテクトに合流する予定だ。再びチームメイトとなるオポジット2人が、互いにどんな影響を及ぼし、どんな化学変化が起きるのか。今後の2人に注目だ。