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“令和初の横綱”への挑戦…24歳、大関貴景勝が語る本音「『勝因は?』ってよく聞かれるんですけど…」

posted2020/12/29 11:03

 
“令和初の横綱”への挑戦…24歳、大関貴景勝が語る本音「『勝因は?』ってよく聞かれるんですけど…」<Number Web> photograph by Jiji Press

大相撲11月場所の優勝から一夜明け、会見で喜びを語った大関貴景勝

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飯塚さき

飯塚さきSaki Iizuka

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Jiji Press

令和2年最後の場所となった11月場所。孤高の大関・貴景勝が、優勝決定戦で小結・照ノ富士を下し、土俵を締めた。両横綱と2人の大関が休場するなか、大関の重責をひとり背負い、そのプレッシャーをはねのけた姿に胸打たれたファンは多かったことだろう。そんな大関・貴景勝に、電話でインタビューを行った(全2回/後編へ)。

――自身2度目、そして大関として初めての優勝、本当におめでとうございます! 11月場所は、どんな思いで臨んだのでしょうか。

貴景勝 9月場所で、優勝した正代関に負けて悔しい思いをしたのと、11月場所は1年で最後の場所でもあるので、今回こそ大関として優勝したいと思って臨みました。もちろん、毎場所優勝したいと思って全力でやっていますが、より強い気持ちがいい結果で表れてくれたらいいなと思っていました。

――その思いが実現する形となりましたね。振り返ってみて、ご自身のなかで何がよかったのでしょうか。

貴景勝 上半期に比べて、ケガが治って万全になってきて、不安なく相撲が取れたのがよかったです。何か少しでも引っかかることがあるだけで、人間の脳は知らないうちに制限をかけてしまうことがあると思うんですが、9月・11月と、ケガした膝も体全体の調子もよかったので、不安なく臨めました。そういった体の安定が心の安定にもつながって、いい連鎖が生まれたんじゃないかなと思います。

「勝つときは理由がわからないこともあるけど……」

――先場所は、両横綱が初日から休場。続いて朝乃山関、正代関も序盤で離脱し、一人大関の重責を負いました。そういった状況下でも、ご自身に影響はありませんでしたか。

貴景勝 そもそも、場所中に人のことを考えている余裕がないので、ケガしちゃったんだなあというくらいにしか思っていなかったですね。それよりも自分のことに集中しなきゃいけなかったので、周りの状況に関しては、あまり引っかかりませんでした。やるべきことは、ただ自分の相撲をちゃんと取ること。でも、自分も新大関のときに無理をしてケガしましたし、本人は悔しかったと思います。本当にケガはしょうがないことなんです。

――初日から8連勝で勝ち越しを決めましたが、九日目に、埼玉栄高校の先輩でもある翔猿関に負けてしまいました。ご自身のなかで、この黒星はどのように分析していますか。

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