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スイス出身のドルトムント監督に「ブンデスリーガは世界最高だと言えますか?」とぶつけてみたら……
text by
アレクシス・メヌーゲAlexis Menuge
photograph byAlexandre Simoes/BVB
posted2020/12/12 06:01
セルベッテ・ジュネーブとFCチューリッヒで実績をあげ、ドイツ(ヘルタ・ベルリン、ボルシア・メンヒェングラートバッハ)とフランス(ニース)で評価を確立したファブレ
「ありえない。代表監督は私の仕事ではない」
――ドルトムントとの契約は今季限りですが、ここがあなたの最後のクラブになる可能性はありますか?
ファブレ さしあたってそんなことは考えていない。今は使命の遂行に全力を尽くしているところで、先のことは何も頭にない。
――原点に返ってスイスの田舎に戻る気はありますか?
ファブレ スイスのクラブを再び指揮することはない。スイスを離れてから、ずいぶん長い時間が経った(13年間)からね。
――スイス代表監督のオファーがあったとしてもですか?
ファブレ ありえない。代表監督は私の仕事ではない。私は毎日ピッチの上で仕事をしていたい。月に数日しかボールに触れられないのでは満足できない。
――ときに疲れを感じることはありませんか?
ファブレ まったくないね。情熱は昔と変わらない。ボールを見ると蹴りたくなる。子供たちが練習しているのを窓越しに見ると、そこに行って教えたくなる。ボールとピッチが私のこだわりだ。そのふたつに接しているときが、最も居心地の良さを感じる。
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