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街を歩きまくる位置情報ゲームって痩せる? 「テクテクライフ」製作者いわく「ゲームというよりスポーツ」 

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茂野聡士

茂野聡士Satoshi Shigeno

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photograph bySatoshi Shigeno

posted2020/12/09 11:02

街を歩きまくる位置情報ゲームって痩せる? 「テクテクライフ」製作者いわく「ゲームというよりスポーツ」<Number Web> photograph by Satoshi Shigeno

ストイックな位置情報ゲーム「テクテクライフ」。街を歩く楽しさが生まれる

田村:東北の東日本大震災の被災地になったところにも、もう駅がなくてバス停になっている場所があります。でも「これはこれで遺構としてスポットを残してほしい」というご意見もありますね。こういった経験をしていくと、僕らは「位置情報ゲーム」としてリリースをしたんですけど、今までの「ゲーム」とは捉えられないような。

麻野:フィクションじゃなく、ノンフィクションなんですよね。自らその土地を歩くことで発見がある。例えば「荒川区は荒川に接していない」、「大泉学園町には大泉学園はない」などが代表格ですね(笑)。地図を遊ぶというか、その場所そのものを面白がって遊ぶっていうことが、このゲームのオリジナリティなのだと思います。

田村:旅や移動が好きだとか、ランニングなどのスポーツが好きな方、街歩きが好きでもいいですよ。文化系と体育会系を兼ね備えているようなアプリだと自負しています。それだけに従来のスマホゲームのユーザーと違う方々にもっと知ってほしいなと思いますし、来年以降はもっと広げる活動をしていきたいですね。

――1つの街歩き、ランニングが記憶で残せるという意味では、スポーツに関連付けられることができますからね。あと、もしスタンプラリーで……例えばプロ野球12球団、Jリーグの各クラブホームスタジアムなどがあれば、スポーツ好きの自分としてはうれしいです。

田村:なるほど! それこそ有名選手の思い出の地とか出身地や母校、遠征のキャンプ地とか……そういった聖地をつくることはいくらでもできるので。スポーツでも結びつくし、いろいろなことができますから。

麻野:こういった意見がゲームの進化につながりますからね(笑)。

 取材中、麻野さんは「テクテクライフは日本全体を遊んでいるという感覚なんです」とも言っていた。なかなか遠出ができない昨今だが、平和な世の中になったら再び知らない土地や街区を歩き回って、自分だけの街の記憶をスマホに刻み付けよう――そんなことを考えながら、今は近所を動き回って、コロナ禍でもストレス解消したいものだ。

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