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「カントナ風な新ガスコイン」にウィリアム王子も熱狂! 問題児MFだが…ソックスと涙の親子秘話
posted2020/11/30 17:00
text by
山中忍Shinobu Yamanaka
photograph by
Getty Images
英国では『オックスフォード英語辞典』を出版するオックスフォード大学出版局が11月22日に発表した「今年の単語」が例年以上のニュースとなった。
新型コロナウイルス関連で一般化した言葉が多く、1語には絞り切れない異例の事態となったためだ。2020年を象徴する単語郡には、「Lockdown(都市の封鎖)」や感染症の正式名称である「COVID-19」など複数が並んでいた。
そんな国内で、2020年に最も頻繁に見聞きしたサッカー選手名を選べば「Grealish」になるだろうか?
アストンビラの大黒柱ジャック・グリーリッシュは、マン・オブ・ザ・マッチならぬ、“マン・オブ・ザ・モーメント”であり続けている。
昨季チーム最多の8得点5アシスト
イングランドでは、あまり耳にすることのないアイルランド系の苗字であることから、余計に印象が強まった部分はあるかもしれない。ウィキペディアを参照してみても、同名の著名人として挙げられているのは4人だけである。その1人にアストンビラの現役MFが含まれている。
ドリブルなど個人技が光るグリーリッシュが、ピッチ上で残してきた印象は強烈だ。昨季、アストンビラがプレミア復帰1年目の即降格を避けることができたのは、背中に10番、左腕にキャプテンマークを付け、チーム最多となる8ゴール5アシストを記録した彼のおかげと言える。
昨季最終戦のウェストハム戦(1-1)で、降格圏から1ポイント差の残留を意味する1点を決めたのもグリーリッシュだった。
今季も、開幕前週に新たに結んだ5年契約でマンチェスター・ユナイテッド移籍の噂に終止符を打つと、出場8試合で9得点に絡む活躍。開幕4連勝を含むチームの好スタートに大きく貢献している。