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久保建英が試合、“美食の街”バスクがシャッター街に… マラドーナ追悼“セビージャ全員10番”の光景
posted2020/12/01 11:01
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Daisuke Nakashima
ラ・リーガの試合撮影などを精力的に行っている現地日本人フォトグラファー中島大介氏のオリジナル写真を定期的に掲載しているが(※NumberWeb以外のサイトの方は、写真は、関連記事「【新着写真】久保建英が試合、“美食の街”バスクがシャッター街に… マラドーナ追悼“セビージャ全員10番”の光景(計15枚)」よりご覧ください)、今週末はウエスカvsセビージャ、レアル・ソシエダvsビジャレアルの2試合に赴いてもらった。
ともに後半から途中出場した岡崎慎司と久保建英のプレーぶりとともに、ディエゴ・マラドーナへの追悼、美食の街サンセバスチャンのコロナ禍での様子について現地写真が届いた。
◆ウエスカ0-1セビージャ
(1~2)古巣セビージャがマラドーナ追悼
サッカー界のスーパースター、マラドーナの死去は世界中が悲しみに暮れた。ラ・リーガはもちろんプレミアリーグなどでもマラドーナの功績をたたえるため、この週末は試合前に追悼を実施しており、ウエスカの本拠地エル・アルコラスの電光掲示板にもマラドーナの表情が映し出された。
マラドーナにゆかりあるクラブなのが、セビージャだ。マラドーナは薬物使用などの出場停止処分などがあったなか、ナポリを喧嘩別れのような形で退団したのち、1992-93シーズンだけだがセビージャに所属した経緯がある。その縁もあって「セビージャ側は10番ユニ着用で入場でした」(中島氏)。今季バルサから復帰して背番号10を身にまとうラキティッチ(この日は途中出場)以外の選手も“ナンバー10”で天才の死を悼んだ。
(3~6)岡崎、ウエスカの状態は……
岡崎は後半27分からサンドロに代わってピッチへと送り出された。
10月に負傷した岡崎は11月の国際Aマッチウィーク明けから戦線に戻ってきている。ただし「岡崎と代わったサンドロ・ラミレス自体は何度かチャンスを作っており、好調ぶりを窺わせました」と中島氏が記すように、彼もまた激しい定位置争いを繰り広げている。なお岡崎投入直後のCKではポジショニングのズレがあり、チームも前線での精力的な動きも生かし切れなかった。
0-0で膠着したまま進んだ試合は後半38分、オカンポスの突破からエンネスリがゴールを奪った。一方でここまで勝ち星のないウエスカは、スタッフ含め、声を出しなんとか1勝という気合を感じさせる中で喫した黒星に、ホイッスルとともに肩を落とした。