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“バルサに染まらない”パサー、ブンデス最速の超大型WBって誰?【水沼貴史が選ぶ必見の10人】
text by
水沼貴史Takashi Mizunuma
photograph byGetty Images
posted2020/11/26 17:02
現在8位に位置するシュツットガルト。遠藤航の貢献ぶりにも注目だが、右サイドにいる大型ウインガーにも注目したい
クロースの後継者と復調期待のアザール
リーガではいいサッカーをしているクラブも多いのですが、今回はレアル・マドリーから2人を選びました。まず、フェデリコ・バルベルデ。彼は以前から好きな選手でよく試合中も目で追ってしまいます。中盤の低い位置から前と後ろをつなぐ役割をこなし、自分で運ぶこともできる。現代のサッカーには不可欠なハードワーカーですね。
昨季はリーグ3得点でしたが、今季はすでに2ゴールを挙げています。守備面もさることながら、ゴール前でも進化を見せなければと、自分自身で感じているのかもしれません。モドリッチ、クロースらの年齢を考えると22歳の彼が絶対的な選手になってほしいとジダン監督も期待しているでしょう。
リーガの最後はエデン・アザールを推しましょう。昨季、マドリーはリーグ優勝を果たしましたが、ジダン監督にとってアザールの不調は大きな誤算だったはずです。今季も怪我や新型コロナウイルスの検査で陽性が出たりと出遅れていましたが、リーグ戦では先日のウエスカ戦でようやく久しぶりの出場を果たしました。
同じポジションにはビニシウスらがいますが、計算できる選手としてアザールにかかる期待は依然として大きい。チェルシー時代、プレミアリーグで16得点を叩き出した“キレキレ”はもう2シーズンも前のこと。今季こそリーガの舞台で評価に見合うプレーが見せられるか。そんな期待を込めてピックアップしました。