大怪我しても、何も変わらない

――大怪我を経て、性格は変わりましたか。

　逆に、どうですか。変わってないですよね？

――すみません。変わってないです（笑）。

　ですよね（笑）。変わんないですよ、人はそんなに簡単に。

――でも家も新しくなって、環境も変わって、格闘技以外のところでも人生を楽しめているのかなと。

　ATT（American Top Team）のオーナーには「こっちにいる間はずっと寮でいいよ」と言われてたんです。でもやっぱり自分の中で、ずっとお世話になっているわけにはいかないというのと、お金がなくて寮すらも貸してもらえないファイターがいるので、そういうファイターとかに、もちろん信頼できるファイターだけですけど、無料で貸してあげようかなとは思ったり。

――もちろん現役もそうだと思いますが、それは今後もATTで教えるなど、アメリカで活動をしていきたいということですか。

　そうですね。今のところはそう考えています。

――日本には帰ってきてくれないということですか（笑）。

　いやいや、そんなことないですよ。普通に帰ります。でもやっぱりATTの方々にすごいお世話になっているので。オーナーにも、引退したらコーチにならないかと言われている。これだけしてもらって帰るのもあれだなと思うので、ちょっとは恩返しをしないといけないなと。でも、まだ先のことなのでわからないですよ。

アメリカ挑戦「ビビらなければ通用する」

――この1年ちょっとぐらいで、BellatorやUFCのレベルは上がっていますよね。

　上がってますよ。やっぱりみんな研究しているんでね。

――朝倉選手も含めて、日本の格闘技やボクシングなどは見ていましたか。

　見てますよ。（井上）尚弥君がボクシングで勝ったのもここで見たし、結構チェックはしていますね。でも本当はあんまり見るのは好きじゃないんです、面倒くさくなっちゃうんですよ（笑）。

――まだ一度だけの対戦で聞くのも失礼な話かもしれませんが、朝倉選手がアメリカを目指したいという話をしています。通用すると思いますか。

　もちろん、すると思いますよ。金網に対応したりとか、ビビらなければ行けますね。誰にでも可能性はありますから。

――ビビらなければ？

　日本人選手はビビる方が多いので。異国だし、環境の違いもあるんでしょうけど。自分はそんなに違いを感じないのですが。今日（11月15日）もちょうど村田夏南子選手が試合をやって勝ちましたよね。村田選手のように自分の戦いをしっかりしていて、ビビらない気持ちでどんどん攻めることができれば、日本人も勝てるなとは思いましたね。

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