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内藤哲也「一番対戦したいのは飯伏幸太」 ホワイトの“権利証騒動”で東京ドーム連続防衛戦を要求
posted2020/11/09 17:02
text by
原悦生Essei Hara
photograph by
Essei Hara
IWGPヘビー級とインターコンチネンタルの2冠王者・内藤哲也は2021年1月4日と5日に開催される新日本プロレス「WRESTLE KINGDOM 15 in 東京ドーム」での2冠連続防衛戦プランをぶち上げた。
内藤は11月7日、大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)で今年4度目の対戦となったEVILを倒し、チャンピオンとして東京ドームのメインイベントのリングに立つ。
2冠挑戦の権利はジェイ・ホワイトにある。同日に行われた挑戦の権利証をめぐる戦いで、その権利証を持っていた飯伏幸太がホワイトに負けてしまったのだ。
「これが現実だ。この権利証は正式に自分のものになった。WRESTLE KINGDOM 15で挑戦者の立場を得ることになった。オレが1、2、3で飯伏を倒して、内藤に挑戦する権利を得た。権利証の入ったブリーフケースには1月4日と書いてあるけれど、オレはこの日は何もしない。オレは5日に行動を起こす」(ホワイト)
「覚えているだろう。オレが内藤に何をされたか」
ホワイトはその心の葛藤の日々をしゃべり続けた。
「長いストーリーになる。この2年間をみんな覚えているだろう。昨年、オレが内藤に何をされたか。飯伏は昨夜オレに負けて、このチャンピオンシップの戦いから姿を消した。これからはオレと内藤の物語だ。(昨年4月)マジソン・スクエア・ガーデンをいっぱいにしたのはオレの力だ。せっかく物語を築き上げようとしたのに、クリス・ジェリコに邪魔された。昨年のG1も満足が行かない。今年のG1でも似たようなことが起こった。楽しいことがないまま、ベルトも取れないまま、ここまで来た。1月4日、1日目、オレはリングに上がらない。だれにも文句は言わせない」
ホワイトは飯伏仕様のブリーフケースを投げ捨てると、権利証も破り捨てた。
「新しい契約を英語で書いてもらいたい。日本語じゃわからない。1月4日はオフ。そして、1月5日にIWGPヘビー級とインターコンチネンタルのダブル・タイトルに挑戦する、とな。もちろん、オレの名前もちゃんと書いてくれ。みんなに見せたいなら英語と日本語と2つ作っても構わない」(ホワイト)