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内藤哲也「一番対戦したいのは飯伏幸太」 ホワイトの“権利証騒動”で東京ドーム連続防衛戦を要求
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2020/11/09 17:02
1.4、1.5連続防衛戦プランを要求した2冠王者・内藤哲也。「飯伏を倒してからでも遅くはない」と意欲を見せた
「たまにはオレの意見を聞いてくれてもいい」
内藤は権利証を失った飯伏を指名した。それから新日本プロレスにも警鐘を鳴らすのを忘れなかった。
「ただし、新日本プロレスには慎重に、判断してもらいたい。オレの希望が通ってしまったら、権利証システムは何なんだということになりますからね。来年以降、いらないんじゃないかって。でも、たまにはオレの意見を聞いてくれてもいいでしょう。毎回毎回、オレの意見が無視されるようなら、オレ、1月4日、5日の東京ドーム大会をボイコットしちゃうかもよ。『ロス・インゴベルナブレス』このスペイン語の意味を理解したうえで判断してもらいたい」
内藤はいたずらっ子のようにニヤッと笑った。
そして11月9日、新日本プロレスは内藤の意見を採用して、“2冠連続防衛戦”を行うことを発表した。これで内藤が自分のプラン通りに勝つことができれば、1月4日は内藤vs飯伏、5日は内藤vsホワイトということになる。
新日本プロレスは新型コロナウィルス感染予防対策の中、7月11日から11月7日まで有観客で54大会を行い、延べ7万2706人が来場した。来年、1月4日、5日の東京ドームではそれぞれ約2万人の会場設定が見込まれている。