熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
ネイマールが良い意味で大暴れ メッシ&スアレスも…「元MSN対決」W杯予選で笑うのは?
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byGetty Images
posted2020/10/16 11:00
セレソンでハットトリックの大活躍を見せたネイマール。ピッチ内で結果を残した
MSN、そして南米3強が期する思い
スアレスには、過去、試合中に興奮して相手選手の肩や腕に噛みついたことが三度もあることから“狂人”のイメージを抱く人がいるかもしれないが、母国では闘志溢れるプレーから絶大な人気がある。
2010年W杯の準々決勝ガーナ戦の延長戦終盤、相手選手の決定的なシュートを手で防いで退場処分を受けた。決して褒められたプレーではないが、結果的にガーナがPKを外し、ウルグアイはPK戦を制してベスト4入り。母国では、「チームのために自分を犠牲にした」と絶賛された。
この男も、2022年W杯を制覇を夢見ているのだ。
ネイマールについては、選手としての能力は誰もが認めるが「精神的に幼い」という批判がある。2018年W杯では期待を裏切っており、2022年大会が名誉挽回のチャンスとなる。
2002年大会でブラジルが通算5度目の優勝を遂げて以来、南米勢は4大会連続で欧州勢の前に屈している。南米3強には「2022年大会こそは」の思いが強い。
2022年W杯を見据えるスーパースターたちの、“最後の挑戦”が始まった。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。