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“完全優勝”レイカーズ エース・レブロンの「歴代最強パートナーってだれ?」を考えてみた
text by
杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph byGetty Images
posted2020/10/15 17:25
レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビスという2人のスーパースターが栄光の立役者だったことは間違いない
これを見た当のウェイドも、「同意するよ I agree, Big Perk」とパーキンスに返信している。こんなやりとりをきっかけに、「レブロンのベストパートナーは誰か?」という話題は一時的なトレンドとなった。米スポーツサイトのThe Ringerに至っては、今回のファイナル終了後、レブロンのチームメイト・ベスト5ランキングを独自に選定し、発表している。
それはこんなランキングだった。
1位 アンソニー・デイビス(2019~、レイカーズ/ファイナル出場1度、優勝1度)
2位 ドウェイン・ウェイド(2010~14、ヒート/ファイナル出場4度、優勝2度)
3位 カイリー・アービング(2014~17、キャブズ/ファイナル出場3度、優勝1度)
4位 クリス・ボッシュ(2010~14、ヒート/ファイナル出場4度、優勝2度)
5位 ケビン・ラブ(2014~18、キャブズ/ファイナル出場4度、優勝1度)
デイビスがウェイドらを引き離している理由は……
レブロンは過去にもラブ、ボッシュといった万能派ビッグマンとプレーしてきたが、デイビスのスケールは彼らよりも一段上だろう。前述したウェイド、アービングと比較しても、今季にデイビスが残したインパクト、数字は大きく上回っている。
シーズン中から平均26.1得点、9.3リバウンド、3.2アシスト、2.3ブロック、1.5スティールという見事な数字を残したデイビスは、プレーオフでもエンジン全開。デンバー・ナゲッツとのカンファレンス・ファイナル第2戦では劇的な決勝ブザービーターを成功させると、ファイナルの第1戦でも緊張感など微塵も感じさせず、いきなり34得点を挙げてレイカーズのファイナルデビュー戦記録に並んでみせた。
何より、ウェイド、アービングを引き離しているのは、デイビスがディフェンス面でも支配的なプレーができるからだろう。バネ、フットワークも備えたビッグマンのデイビスは、今季を通じてレイカーズの守護神として君臨。特にファイナル第3戦で敗れたあと、第4戦ではデイビスが相手のエース、バトラーとマッチアップし、直接ガードした際にはFG1/7、3P0/3と綺麗に抑え込んだことが今シリーズ最大のアジャストメントと評価された。
「(デイビスは)守備面では何でもできる。ボールを守れるし、ポストもガードできる。ガード選手を相手に足を動かして競りあえるし、ビッグマン相手に身体も使える。これ以上、他に何か言うべきことがあるかい?」
レブロンはそう述べ、デイビスこそが今季のディフェンシブ・プレイヤー・オブ・ザ・イヤーに選ばれるべきだと主張してきた。