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“完全優勝”レイカーズ エース・レブロンの「歴代最強パートナーってだれ?」を考えてみた 

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杉浦大介

杉浦大介Daisuke Sugiura

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posted2020/10/15 17:25

“完全優勝”レイカーズ エース・レブロンの「歴代最強パートナーってだれ?」を考えてみた<Number Web> photograph by Getty Images

レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビスという2人のスーパースターが栄光の立役者だったことは間違いない

 こういった攻守両面でのハイレベルのプレーがゆえに、選手をより総合的に評価する指標として定着したPER(Player Efficiency Rating)でも今プレーオフのデイビスはレブロンの30.33に次ぐ29.76をマーク。過去のポストシーズンでウェイド(2011年、26.3)、アービング(2016年、24.4)が残した数値を遥かに凌駕しており、数字面での優劣ははっきりしている。

これほど信頼できる「強力パートナー」を得た意味は大きい

 こうして見ていくと、デイビスがレブロンにとって最高のチームメイトであることに疑問の余地はないようにも思える。パーキンスの指摘通り、レブロンとのケミストリーも最高級。優れた選手同士だから噛み合うのか、あるいは噛み合うから2人ともが活躍できるのかの判断は難しいところだが、両雄は今季を通じてとてつもないレベルでプレーを続けてきた。そして、リーグでも5本の指に入る2人のプレイヤーの間にこれほど良好なケミストリーが生まれたのであれば、レイカーズがプレーオフを通じて圧巻なまでの強さを誇示したのも当然なのかもしれない。

「僕たち2人はどんな状況であれ勝利を望んでいる。常に綺麗に勝てるわけではないし、意見が一致しないこともあるけれど、すべては正しい目的のためだとわかっている。僕たち2人には、そしてこのチームには、特別な何かがあると分かっているよ」

 ファイナル第2戦後、デイビスはそう語っていたし、レブロンの方もADの姿勢、プレーを称賛する言葉を盛んに繰り返していた。12月には36歳になるレブロンが、キャリアのこの時点でこれほど信頼できる強力パートナーを得た意味は大きい。

 今オフに契約オプトアウト(破棄)してFAになる権利を持つデイビスだが、レイカーズ残留はほぼ確実。だとすれば、今季の優勝はまだ始まりに過ぎないのかもしれない。将来の殿堂入りも確実な最高のチームメイト同士が力を合わせ、レイカーズが今後しばらく勝ち続けても誰も驚くべきではないのだろう。

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