フランス・フットボール通信BACK NUMBER
《小柄な選手世界歴代ベスト10》1位はマラドーナ、2位はメッシ、では3位は…?
text by
パトリック・ウルビニPatrick Urbini
photograph byL’Équipe
posted2020/09/28 17:00
左からシャビ、マラドーナ、コパ、メッシ。
「ボールを支配する10番」レイモン・コパ
ミシェル・プラティニとジネディーヌ・ジダンが出現するまで、レイモン・コパ(168cm)がフランスサッカー史上最高の選手だった。ドリブルを得意とするウィングでありゲームメイカーでもあったコパは、本人の言葉によれば1列下がったセンターフォワードであり、チームメイトのミシェル・イダルゴに言わせれば、「ボールを支配する10番」であった。1952年生まれのアラン・ジレス(163cm)はこう語っている。
「彼は僕の子供時代の英雄だった。試合で僕はずっとコパであり続けた」
コパの系譜はフランスサッカーの系譜でもある。1970年代のリヨンにおけるキエザとディナーロ、80年代のボルドーにおけるジレスとティガナ、ココ・スオドゥーにはじまりブランシェ、アミス、ペドロス、ジアニと続いていくFCナントの伝統、そしてコランタン・マルタンスとともに2冠を達成した1996年のAJオセール……。それはビカシュ・ドラソーやルドヴィック・ジュリ、マチュー・バルブエナ、とりわけフランク・リベリー(170cm)らを経て今日に至っている。
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