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長谷部誠、鎌田大地、堂安律…開幕時点の期待値を現地在住記者がチェック 

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中野吉之伴

中野吉之伴Kichinosuke Nakano

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posted2020/09/25 18:00

長谷部誠、鎌田大地、堂安律…開幕時点の期待値を現地在住記者がチェック<Number Web> photograph by Getty Images

開幕戦に出場した堂安律(左)と鎌田大地。日本代表アタッカー勢の熾烈な出世競争にも注目だ

ロングボールの行き先には常に網を張る

 アディ・ヒュッター監督はスタジアムマガジン内のインタビューで長谷部について、次のように称賛していた。

「マコトはプレーのすばらしさ、打開力、テクニック、予測能力、視野の広さを持った選手だ。頭の回転はほかの多くのFW選手よりもはやいから、フィジカル的にスピードのあるFWよりも速く、ボールに到達することができる」

 この試合でもカウンターからのロングボールの行き先には常に長谷部が網を張っていた。ほとんどの時間帯で攻守にゲームをコントロールしていたが、それでも自分たちの不用意なミスから失点をしたことは納得がいかないだろう。

「開幕戦ということで、昇格組相手にホームでの試合だったので、勝ちたかったですけど。多くのチャンスを作ってそのなかであれだけ外してたらなかなか勝てないと思う。結果には満足できないです。とにかく、ここで落とした勝ち点をね、次の試合でしっかりと拾えるようにやっていきたいなと思います」

 試合をそう振り返っていた長谷部。自身だけではなく、チームに対しても、次に向けての調整、そして修正力に期待がかかる。そこもまた長谷部の魅力の1つなのだから。

地元記者「カマダは今季やってくれるよ」

 今季、フランクフルトで鎌田にかかる期待は非常に大きい。スタジアムで近くに座っていたフランクフルトの地元記者と世間話をしていたのだが、彼は鎌田の契約延長をとても喜び、こんなことを話していた。

「カマダは今季やってくれるよ。フランクフルトで契約延長をしたというのは、すごくいい決断だったと思うんだ。監督からの信頼もあるし、得点とアシスト合わせて15点という目標もいいね。彼ならできると思うし、成し遂げなきゃ。そうしたら来年か、再来年には次のステップを踏むことができるだろうね」

 シーズン開幕前の9月16日、鎌田は現行契約からの2年延長となる23年までの契約書にサイン。記者会見ではとてもリラックスした様子で、時折笑顔を浮かべながらクラブへの思いを口にしていた。

「去年最後の方に僕自身いいシーズンを過ごして、このチームでの手ごたえもすごい感じた。今年はヨーロッパリーグもないのでリーグだけに集中できて、去年よりももっと素晴らしい結果を作れると思ったのが一番。このチームのことは本当に好きだし、ファンも熱くて。このチームで僕もやるべきことがまだまだあるなと思った」

【次ページ】 鎌田らしさが出た予測の裏をかくプレー

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