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デブライネ&サラーは当然! 注目の新星は? 水沼貴史が推す今季プレミア10人
posted2020/09/21 20:00
text by
水沼貴史Takashi Mizunuma
photograph by
Getty Images
欧州サッカーの新シーズンが始まりました。
今季はオフが短かったため、選手たちにとってコンディションを保つのが難しい1年になるでしょうね。これまで中核を担ってきたプレーヤーが同じように力を発揮できるか、またどれだけ選手層を厚くできるか……その辺りに注目しながら「今季注目の10人」をピックアップしてみました。
まずは直近で試合の解説をさせていただいているプレミアリーグから見ていきましょう。
(1)ブルーノ・フェルナンデス/マンチェスター・ユナイテッド
昨季は途中加入でしたが、トップ下で定位置を獲得し、大きなインパクトを残しました。最大の長所はラストパスの精度。パスにコントロールが効いているので、“ここだ”ってところにズバッと入れられる。それに彼は得点が取れるのも魅力ですよね(昨季14試合、8ゴール。うちPKは4)。あとはタメをしっかり作れるので前線との絡みだけでなく、ポグバら後ろの選手たちが上がれる時間が作れるなど、相乗効果も期待できる。ようやく前と後ろをつなぐピースがハマったことで、強いユナイテッドが戻ってくるかもしれません。
(2)ドニー・ファンデベーグ/マンチェスター・ユナイテッド
アヤックスでの活躍が印象的だったオランダ代表ボランチ。中盤ならどこでもできるのが魅力です。守備も攻撃もアベレージが高く、献身的にいろんな場面で顔を出して周りのために仕事ができます。この選手、シュートもうまいんですよね。それにアヤックスで一緒にプレーしたDFデリフト(ユベントス)、MFデヨング(バルセロナ)らがビッグクラブで活躍しているだけに、本人もいよいよという思いが強いでしょう。ライバルは多いですが、中盤のオプションが増えたことはスールシャール監督にとっても大きいはずです。
(3)ティモ・べルナー/チェルシー
RBライプツィヒ(ドイツ)の速いサッカーを体現したベルナーのプレミア挑戦は楽しみですね。開幕戦でもPKを獲得するなど、大型補強の目玉として存在感を発揮していました。その試合では中央で使われましたが、リバプール戦のようにウイングもできるのでランパード監督の起用法にも注目。個人的にはジルーのような収められる選手との2トップも見てみたいですね。簡単に1対1の局面が作れないプレミアリーグでどれだけ結果を残せるか。タイプは違いますが、アザールのようにチェルシーの顔となる選手になってほしい。