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線審が「靴破れてる!!」ゲーム大好き芸人、麒麟 川島明がスポーツをあきらめた話
text by
川島明Akira Kawashima
photograph byIchisei Hiramatsu
posted2020/09/16 07:00
ゲームとともにいかに生きてきたのかを綴った単行本『ぼくをつくった50のゲームたち』を上梓した麒麟・川島明氏。
仲間とは全く違う理由でぼくも泣きました
焦りきったぼくは、線審を振り切って無理やりピッチに入りました。するとすかさず主審に「ピピーッ!!」と笛を吹かれてイエローカード。
おそらく世界でぼくだけでしょう、スパイクが破れてたからイエローが出たのは。
すかさず監督がぼくのスパイクに応急処置でテーピングをぐるぐる巻きにしてくれたおかげで試合に参加できたのですが、結局一度もボールに触れることなく試合は終了。最後の試合に負けて泣く仲間とは全く違う理由でぼくも泣きました。
打倒ピッコロ大魔王のため死に物狂いの猛練習で魔封波を習得したがゆえに、戦闘前に肝心の炊飯器が割れてしまっていた天津飯の悲哀がぼくにはわかります。
やはりスポーツはゲームでするほうが健全です。
(発売中の川島明・著『ぼくをつくった50のゲームたち』には、川島さんが遊び倒したゲームを通じて描かれる自伝的エッセイが満載です。ゲーム好きな人、お笑い好きな人には必読の書です!)
文藝春秋BOOKS
人気芸人がレトロゲームで綴る半自伝的エッセイ
麒麟のボケ担当、芸能界随一のゲーマー川島氏。ドラクエ、ダビスタ、ストⅡ……懐かしゲーム50本の思い出にアラフォーの共感必至。
<本体1,200円+税/川島明・著>
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