清原和博の名言
あれはホームランにしなければいけなかった。そうでなきゃ……野茂に申し訳ない。
清原和博(プロ野球)
1990年代のプロ野球で最も注目が集まった対決。それは西武・清原と近鉄・野茂の対決だった。その極致と言えるのは1994年の開幕戦。西武打線から8回までに12奪三振、そして無安打とねじ伏せる野茂に対して、9回の西武の先頭打者は清原。そこで野茂は清原に、なんと“直球一本勝負”を挑んできたのだ。結果は4球目、清原のツーベース。ノーヒットノーランを阻止したとはいえ、三振かホームランかの勝負と受け取った清原はベース上でうつむき加減だった。まるで侍のような精神――。それは30年の時を経た今も、パ・リーグのエースと強打者が繰り広げる力勝負に受け継がれている。
Number1009号(2020/08/20)
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