水沼貴史のNice Middle!BACK NUMBER
「ウッチーは“選択”を間違えない」
水沼貴史が称える内田篤人の凄み。
text by
水沼貴史Takashi Mizunuma
photograph byItaru Chiba
posted2020/08/25 20:00
鹿島で、シャルケで、日本代表で見せたサイドバック内田篤人のプレーは、誰の記憶からも色あせることはない。
今後は「伝える側」として期待。
キャラクターは異なりますが、ウッチーだけじゃなく、長友佑都、酒井宏樹と日本人が世界で活躍できる場所がサイドバックにはある。この後も後継者はどんどん出て来てほしい。ウインガーからのコンバートも期待できます。それにウッチーに憧れた子供たちがきっとたくさんいるはずです。
ウッチーが歩んできた価値は、日本サッカーにおいてとても大きい。そういう先人がいるからこそ、後継者が出てくるので。
今後、ウッチーがどういう道に進むかはわかりませんが、鹿島には中田浩二、小笠原らOBがクラブに戻って活躍しています。新しいアントラーズを作る一員として戻るとなれば、クラブにとってもそれは心強いはずです。スピーチでは子供たちに触れていましたから、強化や育成に携わってもいいのではないでしょうか。
その前にあのルックスと人気ですから、メディアから引っ張りだこになるでしょうね。仲の良い吉田麻也も言っていましたが、遠慮ないハッキリとした内田節を生かして、サッカー界をズバズバ斬っていく存在になるのも面白いかもしれません。
何より実績があるから、説得力が違います。ライバル? いやいや、「伝える側」に良い人材が出てくることは日本サッカーにとっても喜ばしいこと。今後の活躍に期待してますよ(笑)。
最後は引退セレモニーの言葉をお借りして……また会いましょう!
(構成/谷川良介)
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