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オカダ再び乱心。「KOPW」って何?
猪木と国際軍以来の1vs.3戦の思惑。
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2020/08/21 15:00
高橋裕二郎との戦いは、1vs.3のスタイルとはいえ、まともな戦い方になるわけは無いと思うが……。
「ランバージャック」は面白くならない。
オカダvs.高橋というKOPWルールのもうひとつの注目ポイントとしては、高橋側が提案してきた「ランバージャック&レザーベルト・デスマッチ」というのがあるが……これは面白くならないだろう。「ランバージャック(場外に出た選手を無理やりリングに押し上げて完全決着を求める試合形式)」と名のついた試合で面白いものに出会ったことがないからだ。セコンドが2人ずつというのでは、リングの周囲を選手たちでグルリと囲むことで成立するランバージャックの形態にもならないだろうし。
どちらのルールで試合を行うかは、新日本プロレスの公式Twitter上で8月23日の23時59分まで行なわれているファン投票で決められるが、果たして37年ぶりの1vs.3を見ることができるだろうか。
“ニヤニヤご乱心”のオカダがこの1vs.3でどんな戦いを見せてくれるのかは大いに興味がある。
果たしてオカダの思惑通り、観客が満足するか!?
今回のKOPW には8選手がエントリーされており、まずは8月26日の後楽園ホールで4試合が行われることになっている。
小島聡vs.エル・デスペラードは「必殺技指定マッチ」か「必殺技禁止マッチ」で。
矢野通vs.BUSHIは「ピンフォール2カウントマッチ」か「場外リングアウト5カウントマッチ」。
SHOvs.SANADAは「サブミッションマッチ」で決定済み。
それにオカダvs.高橋の「1vs.3」か「ランバージャック&レザーベルト・デスマッチ」が加わる。
オカダ・プランが、オカダがニヤニヤするようにファンにとっても面白いものになるのか、単なるオカダだけの楽しみになるのかは、後楽園ホールの試合が終わった時に評価されることになる。