「別々で防衛戦をやっていきたいので」

「2つ目は、現在の二冠王座について。

　オレは、インターコンチネンタル王座を保持しながら、IWGPヘビー級王座を取りたかった。それだけなんだ。別に2つのベルトを統一したかったわけじゃないんだよ。何か今、2本のベルトでワンセットみたいな状況になっているけれど、オレが目指したものは、これじゃないんだよね。まあ、その原因を作ってしまったのがオレであるならば、この現状を打破するのもオレの役目かな。

　前にも言ったけど、オレは特別な機会を除いて、あとは別々で防衛戦をやっていきたいので、そういう方向にオレが持って行きますよ」（内藤）

　内藤は自信たっぷりだ。

　内藤の新しい防衛スタイルは歓迎するが、その前に2本取り返さなくてはいけない。だが、悪の王者EVILは手段を選ばない。名古屋では東郷と共に「カネ返せ！」と罵声を浴びたが、むしろ本望だろう。

　正義を語るさらなる悪の企みが、8.29神宮球場決戦に向けて増殖していくことになる。