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2本のベルトはEVILに貸してただけ!?
内藤哲也、神宮球場でタイトル奪還へ。
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEsseiHara
posted2020/07/28 20:00
かつての自分の同志であるEVILに対して「ベルトのレンタル期間は終了」と宣言した内藤哲也。
神宮球場で1万5000人か、5000人か?
新日本プロレスは同日、8月29日に神宮球場で試合を行うことを発表した。だが、現在のコロナ下でのガイドラインによれば、観客は5000人以下ということになる。
そもそも新日本プロレスは、プロ野球のヤクルト球団が8月から1万5000人の集客を予定していたことを踏まえて、同様な形式での大会運営を考えていたようだ。だが、東京都でのコロナ感染者拡大の影響で、正確な発表こそないがヤクルト球団が予定の修正済みとしている5000人という集客の数字が基本になるとみられる。「野外」であり、グラウンド・レベルも使うが、結局ガイドライン通りの5000人以下での開催というところに落ち着きそうだ。
「偉業を成し遂げた姿を全国のお客様にお見せしたい」
「オレがEVILと対戦したい理由は、2つ。1つは、史上初の偉業を成し遂げた姿を全国のお客様に、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを応援してくださる全国の皆様に、お見せしたいから。確かに、東京ドームから半年経ったよ。でも、コロナの影響でほとんどのお客様に生でその姿をお見せすることができなかったんでね。その姿を、お見せしたいな、と」(内藤)
内藤は1月5日から7月12日までタイトルを保持していた。だが、コロナによる大会の開催中止で2月9日のKENTAとの大阪城ホールでの初防衛戦以降は、7月12日のやはり大阪城ホールでの2度目の防衛戦まで空白の5か月だった。
3月の両国国技館や5月の福岡国際センターでの防衛スケジュールは悔しさの中で消滅した。やっと、実現したEVILとの防衛戦ではEVILの裏切りにあって王座から陥落してしまった。内藤の王者としての姿を生で見られた人は限られている。