酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
健気なウィーラー、巨人で再開花。
週刊セパ好成績&珍記録まとめ。
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byKyodo News
posted2020/07/28 08:00
巨人移籍でそのパワーと万能ぶり、愛嬌に心をつかまれたファンも多いだろう。ウィーラーの活躍はトレードの利点を示すものだ。
守備位置に見る苦労人ぶりと健気さ。
原辰徳監督はウィーラーの「使い勝手の良さ」に目を見張ったのではないか。
どこでも守れるし、何番でも打てる。代打も途中出場もOK。内野手登録だが、巨人では左翼手でデビュー。一塁も守り、7月22日は途中から二塁も守った。楽天時代は三塁手でベストナインにも選ばれている。
MLBでも外野と三塁を守っていたが、調べてみるとマイナー時代のウィーラーは二塁90試合、三塁551試合、遊撃167試合、外野21試合を守ったうえに、投手でも1試合登板している。一塁はウィンターリーグで守っただけだが、日本へ来て「守れるか?」と言われれば守ってみせたのだ。
試合に出るためならどこでも守る。苦労人ウィーラーならではの健気さが、巨人でも花開いたのだ。
ファンに愛される人柄でもある。巨人は意外な「掘り出し物」を引き当てたのではないか?
今週のパはオリックスが好調!
<7月20日から7月26日までの1週間の成績>
【パ・リーグ】
○チーム成績
1 オリックス6試合4勝1敗1分 率.800
打率.290 防率3.46
2 西武6試合4勝2敗0分 率.667
打率.227 防率2.67
3 ソフトバンク6試合3勝3敗0分 率.500
打率.240 防率2.83
3 日本ハム6試合3勝3敗0分 率.500
打率.205 防率3.71
5 ロッテ6試合2勝4敗0分 率.333
打率.239 防率3.04
6 楽天 6試合1勝4敗1分 率.200
打率.226 防率6.28
オリックスは打線が好調。週間39得点は圧倒的。楽天に大きく勝ち越した。西武は自慢の打線ではなく投手陣が踏ん張った。対照的に楽天は投手陣が崩壊。53イニングで61被安打と撃ち込まれたのが響いた。