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小須田潤太がパラ五輪で超えたい壁。
山本篤との出会いで、夏も冬も――。 

text by

細江克弥

細江克弥Katsuya Hosoe

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photograph byKentaro Hisadomi

posted2020/07/18 19:00

小須田潤太がパラ五輪で超えたい壁。山本篤との出会いで、夏も冬も――。<Number Web> photograph by Kentaro Hisadomi

100走、走り幅跳び、そしてスノーボードでパラリンピックを目指す小須田潤太。目標はパイオニア山本篤を超えること。

「山本篤に勝ちたい。それだけ」

 今から1年前の2019年夏。ジャパンパラ陸上競技大会。

 100m(T63クラス)決勝の小須田のタイムは「13.65」。山本が持つ日本記録「12.61」には約1秒も及ばなかった。

 同じく走り幅跳びの記録は「5m64」。山本が持つ日本記録「6m70」はまだ1mも遠い。

「山本篤に勝ちたい。それだけなんです。篤さんがいなければ競技すらやっていない。きっかけを与えてくれた人に、一番大きな舞台で勝ちたい。それが本心です」

 東京パラリンピックの延期については、「1年間の伸びしろをもらった」と考えている。目標は明確だ。山本との間にある“1秒”と“1m”の差を、できるだけ縮めたい。

「現実的に難しいことは、もちろんよくわかっています。それほど大きな差がありますから。でも、最初から負けるつもりでやってない。記録と勝負は、ちょっと違いますからね」

 100mも走り幅跳びも、もちろんスノーボードもキャリアは浅い。どれをとっても発展途上の段階にある。でも、だからこそ楽しい。

「無謀ですよね。篤さんのせいです」

 1年後の夏と、1年半後の冬。その時、どんな自分になっているのか。篤さんのせいで、また何か大きな変化が起きるかもしれない。そんな気が、しないでもない。

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