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4カ月ぶりの本場所の見どころは?
新大関朝乃山と世代間抗争の楽しみ。
text by
荒井太郎Taro Arai
photograph byKyodo News
posted2020/07/17 07:00
7月場所を目指し、所属する高砂部屋でのぶつかり稽古で汗を流す朝乃山。
4カ月のブランクが有利に働いた力士たちも。
この4カ月のブランクはベテランやケガを抱える力士にとってはプラスに働いたに違いない。ここ3年は優勝の翌場所は休場というパターンを繰り返す白鵬も古傷のケアや満身創痍の体のオーバーホールにはいい機会だったであろう。
昨今は休場がちだった34歳の横綱鶴竜も同様だろう。カド番の大関貴景勝も基礎重視に立ち返って体を作り直してきた。
場所前に出稽古ができないのは誤算だったであろうが、今場所は体調回復に十分努めることができた番付上位の実力者たちを中心に優勝争いは展開されそうだ。そういう意味では平幕下位に集結する栃ノ心、高安、琴奨菊、再入幕の照ノ富士といった4人の元大関も不気味な存在だ。コンディションが戻っていれば優勝戦線に名を連ねる可能性もあるだろう。新入幕の琴勝峰を含め一気に幕内力士が5人に膨れ上がった佐渡ヶ嶽部屋勢も旋風を巻き起こすかもしれない。
興味の尽きない7月場所は19日に初日を迎える。