F1ピットストップBACK NUMBER
フリーでトップのレッドブル・ホンダ。
なぜ決勝でメルセデスの後塵を!?
text by
尾張正博Masahiro Owari
photograph byGetty Images
posted2020/07/13 11:50
無観客開催での、それぞれの台が離れた表彰式……顔にはマスクを着用している。ハミルトンは、うつむき右手を挙げるポーズも。
遅すぎたレッドブル・ホンダ。速すぎたメルセデス。
レッドブル・ホンダがタイトルを懸けて挑む2020年は、メルセデスにとっても記録がかかったシーズンである。
現在、フェラーリと並んでF1史上最長タイとなるコンストラクターズ選手権6連覇中のメルセデスは今年も連覇すれば、単独での史上最長の7連覇となる。
またドライバーズタイトルで現在6冠のハミルトンがタイトルを獲得すれば、史上最多のミハエル・シューマッハの7冠に並ぶ。
レース後、フェルスタッペンはこう語った。
「今日の僕たちは遅すぎた」
メルセデスに一敗地に塗れた直後だけに、フェルスタッペンがそう感じたのも無理はない。
しかし、レッドブル・ホンダが遅かったのではない。
今年のレッドブルリンクではメルセデスがあまりに速すぎたのである。