JリーグPRESSBACK NUMBER
イニエスタ不在時の神戸が問われる
“密集”攻略。ヒントは高徳の……。
text by
白井邦彦Kunihiko Shirai
photograph byJ.LEAGUE
posted2020/07/08 11:45
イニエスタがいればヴィッセルの攻撃が明らかに変わる。では不在時には? 過密日程のシーズンで問われる命題となる。
想定される展開は2つに分かれる。
仮にイニエスタが欠場した場合、想定される展開は大きく2つに分かれる。
1つはイニエスタの代役を立て、クオリティは下がっても同じサッカーを貫く方法。もう1つは、攻守の切り替え(トランジション)を速くし、相手が守備を整える前に攻め切る方法である。
後者の例としては、昨季第33節の鹿島戦がある。パス本数やポゼッション率はやや低かったが、安井拓也、郷家友太、藤本憲明らが速い展開で攻め崩し3-1で快勝している。
幸い、今季の神戸にはドウグラスや藤本、古橋、小川慶治朗、田中順也など速い展開に順応できる選手が複数いる。引いた相手を崩すというテーマからはやや逸れるが、イニエスタがいない場合は止む無しというのも1つの回答かもしれない。
いずれにしても、過密日程や相手チームの対策が進む中で、引いた相手をどう崩すかがシーズンを通した課題になりそうだ。