プロレス写真記者の眼BACK NUMBER
オカダ・カズチカがなぜ古臭い技を!?
“コブラクラッチ”の先のIWGPと猪木。
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2020/07/07 17:00
高橋ヒロムを容赦なくコブラクラッチで締め上げていくオカダ・カズチカ。この古典的な技から、オカダの新技が?
オンライン中継でサイトにアクセス集中!
7月3日の最終日は金曜日だったことから、BS朝日で34年ぶりに夜8時から新日本プロレスが生中継された。
「金曜夜8時にプロレスが戻って来た」というキャッチだったが、放送は時間に収まらずに、この日は無料で開放されていたオンライン番組「New Japan World」に引き継がれて続いた。あまりの人気に、BSでの放送終了後からアクセスが殺到してつながりにくくなったほどだったという。
「(34年前の夜8時の生中継以来と言われても)ボクが生まれる前ですからね。今のプロレスファンはほとんど知らない人が多いと思います。もういいよ、過去は。2020年7月3日から始まったと思えば。
ADVERTISEMENT
これで終わりじゃないと思うし、プロレスのすばらしさに気づいてくれる人が1人でも多く増えていってもらえるような戦いを……とは思うけど、もうわかんなくなっちゃった。3カ月半も自粛してたんでね。
でも、本当にプロレスを1人でも多くの人に知ってもらいたいという気持ちは昔から変わらないことだし。コロナで大変な状況があったからこそ、こうやって生放送につながったかもしれない。ゴールデンタイムでできるようになったかもしれないんで、プラスで考えてポジティブにいきたい」(オカダ)
キャパ3分の1の観客数は、無観客以上の違和感か?
トーナメントを勝ち上がったオカダは7月11日、大阪城ホールでのニュージャパンカップ決勝でEVILと戦う。
3500人のファンがこの戦いを生で見ることになる。
無観客にはこの3週間で慣れたが、大きな会場にソーシャル・ディスタンスを考慮したキャパシティの3分の1の観客というのは、無観客以上の違和感を覚えることにだろう。