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本田圭佑、移籍2戦目で主将の信頼と
現地評。コロナ禍での再開に疑問も。 

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沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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photograph byVitor SILVA/Botafogo/AFP/AFLO

posted2020/06/30 20:00

本田圭佑、移籍2戦目で主将の信頼と現地評。コロナ禍での再開に疑問も。<Number Web> photograph by Vitor SILVA/Botafogo/AFP/AFLO

珍しいヘアバンド姿で公式戦に臨んだ本田圭佑。ブラジルのコロナ禍は心配な一方で

開始早々、先制点の起点となった。

 ボタフォゴのフォーメーションは4-3-3。3月15日の試合では4-2-3-1で、本田は試合開始時こそ2列目右サイドだったが、すぐにトップ下へ移った。この日はトップ下がブルーノ・ナザリオで、本田は2列目右サイドを受け持った。

 対戦相手のカーボフリエンセは、リオ州1部だがブラジルリーグでは4部。リオ州選手権前期では1勝5敗のグループ最下位で、後期も第3節まで全敗。ボタフォゴは、できるだけ点差をつけて勝ち、勝ち点3のみならず得失点差も稼がなくてはならない。

 開始2分、ファウルで試合が止まったところで、ボタフォゴ選手が右膝を突いて左膝を立てる。アメリカで始まり、イングランドのプレミアリーグなどでもみられる「ブラック・ライブズ・マター」運動に賛同する意思を示した。

 その直後の4分、本田がピッチ中央の自陣に少し入った地点でこぼれ球に先着し、右足で斜め前へパスを送る。これを受けた18歳の左ウイング、ルイス・エンリケがゴール前を横切る低いクロスを入れ、ファーサイドでCFブルーノ・ナザリオが合わせてボタフォゴが先制した。

中盤でパスを散らし、守備でも貢献。

 本田は中盤でパスを散らして攻撃の起点となる一方で、時には最終ラインまで戻って守備にも貢献する。主将として、自分よりチームの利益を優先する姿勢が感じられた。

 34分、ボタフォゴはCBシセロのロングシュートが決まり、前半を2-0で終えた。

 後半立ち上がり、カーボフリエンセの選手に右からのクロスを頭でねじ込まれる。その直後、ボタフォゴも加点したものの、カーボフリエンセにPKを決められて3-2.再び1点差となった。

 それでも、ボタフォゴは29分に4点目を挙げて突き放すと、34分にはルイス・エンリケがドリブルでマーカー3人を抜き去ってシュートを決める。そして終了間際には中盤で本田からの縦パスを受けたMFレカルロスが中央へ戻すと、途中出場の21歳のMFカイオ・アレシャンドレが見事なミドルシュートを叩き込んだ。

 こうして、ボタフォゴが6-2と大勝した。

【次ページ】 「良く動き、知的にプレーした」

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