Number ExBACK NUMBER
ライオンズ70周年「夢のベストナイン」発表。
史上最高の投手は? 最強打者は誰だ!
text by
Number編集部Sports Graphic Number
photograph byHideki Sugiyama/Kazuhito Yamada
posted2020/06/18 20:30
松坂と清原、西武を代表する2人の選手が人気を集めた。
W秋山のうち1人を選ぶならば……?
【左翼手】
1位 和田一浩 1056票
2位 栗山巧 771票
3位 土井正博 217票
通称ベンちゃんこと和田一浩とベテラン現役プレイヤーの栗山巧がレフトのポジションを争いました。1位は和田一浩。ライオンズに在籍した1997年から2007年までの11年間で首位打者1回、最多安打1回を含む打率3割超を5度達成、30本塁打以上3回と右のスラッガーとして活躍しました。
2位の栗山巧は、ライオンズ一筋1825本の安打を積み重ね、昨年石毛宏典の持つ球団歴代最多安打を更新しました。36歳で迎える19年目も健在。あと175本となった球団史上初の2000本安打にも期待がかかります。
【中堅手】
1位 秋山幸二 1531票
2位 秋山翔吾 546票
3位 佐々木誠 13票
秋山幸二・秋山翔吾が票を分けましたが、2人の秋山を同じポジションで選ばなければならないのも、夢のベストナインの面白いところであり、酷な部分でもあるでしょうか。
見事1位に輝いた先輩・秋山幸二は3年連続40本塁打とホームランバッターとしての資質を備えながら、盗塁王も獲得。日本シリーズではホームランを放った後にバック宙でホームインするなど、その身体能力と強肩強打は当時「最もメジャーに近い男」と称されました。時代がそれを許しませんでしたが、時を超えて今シーズン、同じオールラウンダーの資質を持つ後輩・秋山翔吾がシンシナティ・レッズの一員としてメジャーに挑戦します。
【右翼手】
1位 平野謙 1218票
2位 小関竜也 391票
3位 G.G.佐藤 284票
ホームランバッター、強打者が揃う黄金期ライオンズにおいていぶし銀の輝きを見せた平野謙が最多得票を集めました。2番打者として職人技のバントやシュアなバッティングで後に控えるAKD砲につなぎ、ライトとしては右中間を守ったセンター秋山幸二とともに、ヒット性の当たりをアウトに、長打を単打に抑えるなど常勝チームを脇でがっちりと支えました。2番ライトといえば、平野謙をあげる人も多いのではないでしょうか。
【DH】
1位 デストラーデ 1809票
2位 田淵幸一 147票
3位 D・マルティネス 74票
指名打者には圧倒的得票率でデストラーデが選出。カブレラとともに、最強外国人選手の呼び声高いホームランバッターです。秋山幸二・清原和博と組んだクリーンアップAKD砲は破壊力抜群! ライオンズ在籍は計5シーズンでしたが、1990年から3年連続本塁打王を獲得、日本シリーズでは史上初の3年連続初打席本塁打という離れ業も演じ、インパクトは絶大な頼れる助っ人でした。