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ライオンズ70周年「夢のベストナイン」発表。
史上最高の投手は? 最強打者は誰だ!
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Number編集部Sports Graphic Number
photograph byHideki Sugiyama/Kazuhito Yamada
posted2020/06/18 20:30
松坂と清原、西武を代表する2人の選手が人気を集めた。
強打者ひしめく一塁手は?
【一塁手】
1位 清原和博 1367票
2位 A・カブレラ 534票
3位 山川穂高 160票
強打者ひしめく一塁手部門で1位に輝いたのは、清原和博。高卒ルーキーとして放った新人最多タイの31本塁打は34年たった今も破られていない記録です。19歳から西武ライオンズの4番に君臨。秋山幸二、デストラーデと形成したAKD砲は他チームの脅威でした。打撃の主要3部門(打率、本塁打、打点)ではタイトルがなかったものの、黄金時代の押しも押されもせぬ4番打者と言えるでしょう。強打者でありながらチームバッティングに徹する姿勢、一塁手としての守備のうまさにも定評がありました。
2位は、ライオンズ史上最強助っ人砲とも評されるアレックス・カブレラ。当時(2002年)のシーズン最多タイとなる55本塁打、東京ドームの天井を直撃した推定180m弾など驚異的なパワーを誇ると同時に、打率も3割以上を5度マークしました。
3位には現在の山賊打線の中核・山川穂高が選出。上位2人との票数は開いたものの、2018年に47本、2019年に43本と2年連続で本塁打王を獲得中。昨年記録した通算321試合目での100号到達は、秋山幸二の351試合を上回る日本人史上最速記録です。今シーズンは試合数が大幅に減少するものの、3年連続40本塁打とタイトルをかけて活躍が期待されます。
【二塁手】
1位 辻発彦 1469票
2位 浅村栄斗 399票
3位 片岡治大 144票
名手・好打揃いの二塁手部門では、現・埼玉西武ライオンズの指揮官である辻発彦が1位に。現役時代はゴールデングラブ賞8回、首位打者にも1度輝くなど、攻守においてチームの要として活躍しました。
2位は浅村栄斗、3位は片岡治大がランクイン。浅村は2019年に楽天へ移籍しましたが、ライオンズ在籍9年間で3度の打率3割超え、2013年と2018年には打点王を獲得した強打者。3位の片岡は3年連続50盗塁を含む4年連続盗塁王になるなど、走塁面でも大きな実績をあげました。
【三塁手】
1位 中村剛也 1408票
2位 石毛宏典 464票
3位 中西太 177票
1位は中村剛也。6度の本塁打王と4度の打点王を獲得し、ライオンズ史上最多の415本塁打を誇ります。それに加え、20本の通算満塁本塁打数は王貞治をもしのぐプロ野球史上最多。19年目となるシーズン、自らの記録をどこまで伸ばせるかも注目です!
2位は黄金時代のチームリーダー石毛宏典。遊撃手としても活躍しましたが、今回は三塁手として選出。ライオンズ歴代2位の1806安打、ゴールデングラブ賞10回(遊撃手・三塁手として各5回ずつ)、MVPにも1度輝くなど、常勝軍団の求心力的存在でした。
3位は西鉄ライオンズより怪童・中西太。5度の本塁打王に輝き、1953年には打率.314、36本塁打、36盗塁でトリプルスリーも達成しました。「ファウルチップで焦げた匂いがした」「ショートライナーと思われた打球がそのままスタンドイン」「推定160m超弾」など記録だけでなく数々の伝説も残している大打者です。
【遊撃手】
1位 松井稼頭央 1642票
2位 源田壮亮 199票
3位 中島裕之 106票
圧倒的得票数で1位となったのは松井稼頭央。1642票は内野手最多、8割近い票を集めました。入団した1994年から9年間で3度の盗塁王を獲得。2002年にはトリプルスリーも達成しました。メジャー数球団と楽天を経て2018年にライオンズで現役引退。現在は埼玉西武ライオンズの二軍監督として獅子のDNAを継承しています。
次点には、3位の中島裕之を抑え、今シーズンから新キャプテンに就任した源田壮亮がランクイン。入団4年目、打撃には伸びしろを残すものの、「守備だけでいえば歴代で最も上手なのは源田ではないか。現在、12球団ナンバーワンでしょうね」と大先輩・石毛宏典が太鼓判を押す若きチームリーダです。