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尊敬しあう山岡泰輔と山本由伸。
ダブルエースがオリックスを救う!
posted2020/06/17 07:00
text by
米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph by
Noriko Yonemushi
2020年のプロ野球が、ようやく幕を開ける。
オリックスの開幕の注目ポイントといえば、やはり山岡泰輔、山本由伸のダブルエースだろう。
オリックスファンにとっては当たり前で何のひねりもない人選だと思うが、幅広く、すべての野球ファンに注目していただきたいということで、この2人を挙げさせていただいた。
山岡は24歳、山本は21歳といずれも若いが、昨年もローテーションの2本柱となり、揃ってタイトルを獲得した。山岡が最高勝率(13勝4敗)、山本が最優秀防御率(1.95)に輝き、侍ジャパンにも選出されプレミア12ではリリーフとして活躍した。
歳でなく技術で認められる成績を。
今年はともにプロ4年目。背番号が山岡は「13」から「19」に、山本は「43」から「18」に変わり、長くチームの顔として支えて欲しいという球団の願いを感じる。
山本は、その4年目の意味についてこう語る。
「1年目に一軍で投げさせてもらった時は、『高卒ルーキーが』みたいな感じで取り上げてもらって、2年目は『19歳のセットアッパー』みたいな名前がついて、3年目も『ハタチで』みたいなのがあったと思うんですけど、今年は21歳で、8月には22歳になる。若手とか、そういうのは関係ない歳に徐々に近づいていくので、しっかり技術で認めてもらえるような、圧倒的な成績を残せたらなと思います」
1.95という防御率や、プレミア12で勝利の方程式の8回を任されたことからもわかるように、昨年も年齢に関係なく圧倒的だったのだが、どうしても「この年齢でこんなボールを投げられる」とか、「球団最年少21歳での最優秀防御率」など、年齢に括られることが多かった。その「若手」という枠から完全に解放されるほどの働きを目指す。