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今井達也はダルビッシュの再来か。
ライオンズ22歳の右腕は覚醒間近。
text by
市川忍Shinobu Ichikawa
photograph byKyodo News
posted2020/06/16 07:00
紅白戦に先発し、好投を見せた今井達也。オフ期間のストイックな生活が彼の右腕を覚醒させるかもしれない。
過酷なシーズンに右腕は覚醒する。
自主トレーニング中は、投球についての話もたくさんしたと振り返る。その中で、シーズン中も練習量を落とさない方法や、ローテーションを守る中で、どういった練習をしているのかを尋ねたと振り返った。
こうして涌井とのトレーニングで、ランニングの重要性を再確認した今井は、キャンプでもインターバル走の量をそれまでの倍に増やした。そして新型コロナウイルス感染症拡大の影響で3カ月、開幕が延びたが、その間もコンディションを崩すことなくここまで来ている。
「シーズン中も体力が落ちないよう、走るつもりです」(今井)
試合数が減り、しばらくは無観客での開催となる。特殊な状況で開催される'20年シーズンは、おそらくどの選手にとっても初めて経験する過酷なシーズンとなるだろう。しかし、そんな特異なシーズンを乗り越えることができれば、今井にとってもチームにとっても大きな自信になるに違いない。
今のところ、開幕から2カード目となるソフトバンク戦での先発が予想されている。覚醒間近の右腕に注目だ。