落馬も1週間で復帰し、健在！

「それよりも」と2人が声を揃えるのが“テンション”だ。まずは杉山調教師。

「前走からの間隔も詰まるし、自分をコントロール出来るか否かが最も重要になりそうだす。そういう意味ではこれが初騎乗ではない松山君が乗れるのは良かったです」

　桜花賞を制した2週間後に落馬し、一時は戦列離脱。牝馬二冠目への騎乗に黄信号が点ったか？　と思われた松山騎手だが、2週間休んだだけで復帰。その週にいきなり4勝を挙げ、健在をアピールした。そんな鞍上のオークスへ向けた心中を最後に記そう。

「イレ込むと力んで折り合いを欠く可能性があります。だから唯一の不安はイレ込みです。ただ、ポテンシャルが高いのは間違いないので、馬を信じて乗るだけです！」

　デアリングタクトは18頭立ての4番枠から樫の女王の座を目指す。果たして63年ぶりの無敗での牝馬二冠制覇は成るだろうか。注目したい。