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昌&由伸のWエースに浩二、功児。
「山本」姓の名選手率が妙に高い。 

text by

広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

PROFILE

photograph byNaoya Sanuki(L)/Hideki Sugiyama(R)

posted2020/05/16 08:00

昌&由伸のWエースに浩二、功児。「山本」姓の名選手率が妙に高い。<Number Web> photograph by Naoya Sanuki(L)/Hideki Sugiyama(R)

技巧派の山本昌(右)と快速球の山本由伸。野球ゲームで再現すれば、盤石のWエースかも?

リリーフも左右がそろっている。

山本重政(救援1962-1976)
424試合40勝67敗4セーブ
1117.2回 防御率3.38

 近鉄、阪神で投げた右腕投手。当初は先発投手だったが、ロングリリーフが利く中継ぎ投手として活躍。

山本省吾(先発・救援2001-2013)
287試合40勝42敗2セーブ
743.1回 防御率4.41

 近鉄で救援左腕として活躍したのち、球界再編でオリックスに入り先発に転向した。2008年には10勝を挙げており、横浜・DeNA、ソフトバンクでも投げる。

山本義司(救援1954-1967)
348試合33勝47敗
854.2回 防御率3.58

 南海、大映、東映、阪急とパ・リーグを渡り歩いた左腕。救援投手だがローテの谷間には先発もこなした。

山本哲哉(救援2011-2018)
228試合6勝11敗14セーブ55ホールド
214回 防御率3.07

 トミー・ジョン手術を経てヤクルトでセットアッパーとして投げた右腕。2013年には25ホールドの活躍を見せた。

「山本」は日本で7位くらいなのに。

 いかがだろうか?

 実は「名字由来ネット」によると「山本」は日本で7位程度だが、プロ野球界では質、量ともにトップクラスだ。なぜなのだろうか?

 いろいろ考えてみたのだが、「山本」という姓が西日本に多いのが一因ではないかと推測する。

 ここまで挙げた「チーム山本」の出身地を見ると山本泰寛、山本昌広が東京都、山本省吾が石川県だが、あとはすべて関西以西出身なのだ。気候の関係などもあり、高校野球では今も西日本勢が優勢だ。

 対照的に「佐藤」は東日本に多い。あくまで私見であるが「山本」姓の選手がプロ野球で活躍するのは、こうした背景があるのかもしれない。

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