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昌&由伸のWエースに浩二、功児。
「山本」姓の名選手率が妙に高い。 

text by

広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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photograph byNaoya Sanuki(L)/Hideki Sugiyama(R)

posted2020/05/16 08:00

昌&由伸のWエースに浩二、功児。「山本」姓の名選手率が妙に高い。<Number Web> photograph by Naoya Sanuki(L)/Hideki Sugiyama(R)

技巧派の山本昌(右)と快速球の山本由伸。野球ゲームで再現すれば、盤石のWエースかも?

なぜか法大出と「こうじ」が多い。

 通の読者は気が付かれたかもしれないが、2番の山本静雄から6番の山本功児までの5人は全員「法政大」だ(他に元阪神左腕投手の山本翔也も法政大)。偶然としか言いようがないが「法政大の山本」は、プロでやたらと成功している。

 現役の法政大野球部にも投手の山本大雅(2年)、二塁手の山本裕介(1年)などがいる。プロ野球のスカウトはとりあえず名刺だけでも渡しておいてはどうか。

 さらに「やまもとこうじ」が4人もいる。ミスター赤ヘルこと山本浩二、巨人、ロッテの山本功児(広島戦では「にせものー!」のヤジが飛ぶ)、駿足の阪急・山本公士、さらに巨人の捕手だった山本幸二。このあたりの偶然もマニアにはたまらない。

昌広&和行の両左腕に由伸の台頭。

<投手陣> 

 一軍でプレーした「山本」66人のうち投手は29人だ。

山本昌広(先発1986-2015)
※登録名は1996年から山本昌
581試合219勝165敗5セーブ
3348.2回 防御率3.45

 50歳まで中日ひと筋で投げた左腕大エース。スクリューのイメージが強いが、カーブ、スライダーの名手である。最多勝3回、沢村賞1回。実働29シーズンはNPBタイ記録である。45歳で完封勝利を挙げるなど、現時点では最後の200勝投手(NPBのみ)だ。

山本和行(先発・救援1972-1988) 
700試合116勝106敗130セーブ
1817.2回 防御率3.66

 フォークボールを駆使して活躍した阪神の左腕で、1981年までは主として先発マウンドに立った。それ以後は救援投手に。1982年は63試合、57救援で15勝26セーブの快投を見せている。

山本由伸(先発・救援2017-)
79試合13勝9敗1セーブ32ホールド
219.2回 防御率2.54

 そして久々に活きのいい「山本」が台頭してきた。快速球が売りの右腕である。オリックスで一昨年はセットアッパー、昨年は先発で活躍。昌広と和行の2枚が左腕でもあり、ここは先発で起用したい。

【次ページ】 リリーフも左右がそろっている。

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